コンテンツマーケティングの考え方①
コンテンツマーケティングと検索すると、とてもたくさんのWEB制作会社さんや、コンサル会社さんが出てきます。
ちなみに、筆者わらびもちが以前やっていたころは、1案件で200万くらいが相場でした。もちろん、サイトの大小や、どれくらいの成果(CV)がほしいのかによって大きく異なりますが。
好きな制作会社さんは、
- ウェブライダーさん
- バズ部さん
の2社だけです。前者、ウェブライダーさんは代表の松尾さんの書かれた「沈黙のWEBマーケティング」などの著書が有名ですね。
バズ部さんは、単にお得意様だから好きなんですね。
逆に「この会社さんはちょっと・・・」というのは山のようにあります。仕事ですからね、みんな必死ですからね・・・
さて、今日から連載で書いていくことになるのが、この「コンテンツマーケティングの考え方」です。こっから先は略してコンマケと言わせてもらいます。
これは単に、
- コンマケをやってみたい
- コンマケの効率をよくしたい
- コンマケってなに?
といった内容を書いていくのではないのです。それは他のサイトさんに山程あるわけで。(この「他のサイトにある内容を書いていく」ことの大切さは後述することになります)
なのでこのブログ上では、
- コンマケ会社が言わない「ゼロ地点」の話
- こんくらいのレベルで十分なのでは?
- ライティングは自前かライターか。ランサーズで受発注くるくる。
- アフィリエイトブログとの同根説
などを書いていくことになります。
おそらく、この連載を読んでためになったりするのは、ライティングで飯くおうと思っているライティングしたくないひと、コンテンツマーケティング導入したい中小ビジネスオーナーさんなんかになると思います。
ライティングメソッドの話は、できたらする感じになると思います。冗長表現大好きなので私は。(添削されるのは嫌いじゃないんですよ、お仕事なので)
掲載は週1回の更新で、全4回を予定しています。
教条的に情報を出していくというよりは、他社さんのサイトを使いながら、大喜利的に進めていくことになると思います。
他社さんのサイトは、地元、お仕事関連などで揃えていこうと思います。
また、並行して、なにかしらの仮想コンマケサイトを作っていこうとも思っています。このブログで詳報出していくかは、まだ決めていません。
題材は、大喜利で取り上げたサイトさんのライバルサイトにするか、それとも?という感じです。
前置きが長くなりましたが、(この時点でコンマケブログとしてはアウトです)、本題に入っていきます。
第一回 御社のコンマケに必要な品質はこれくらいでは?
例えば井上誠耕園さん
井上誠耕園さん公式HPより。
地元小豆島の雄、井上さん家。今回のテーマをオリーブオイルにしたのは、
- 地元の話題
- 業界トップレベル企業のサイト
- SERP(検索結果画面)で存在感ある
みたいなことからです。
コンマケ視点から見直すと、ざっと以下のような大喜利的感想になります。
- コンマケの制作会社は間違いなく入っていない
- WEBを商品のCV(受注)元として信頼していない(井上誠耕園さんの主戦場はまだまだ新聞。山田養蜂場メソッドがそのまま生きている)
- もちろんSERPはKWによるが、購買KWばかりなので物販モール系が強い。
といった内容。
逆にバリバリコンマケやっている在小豆島のオリーブオイルメーカー、販売者さん探したんですが本当にいないんです。
検索ボリュームは、
この通りそれなりにあるのにです。
一般的なECのCVR(受注率)が0.6%だとして、上記の「小豆島 オリーブオイル」のずらした子KWで、「小豆島 オリーブ オイル 化粧品 おすすめ」(100~1000)の売上を考えてみると以下のようになります。
- 推定月間検索数 1000
- 検索経由PV 300 *SERP1ページめ、3-5位想定です。物販モール系のKWでも、モールのURLは避けられる場合があるので、ドメインによっては強めに引けます。
- 想定CVR 0.6%
- 想定CV数 2件
- 想定売上 6000円(月間)
(3-5位とれるコンテンツ作るのに一体いくらかかるんだという論点は度外視します)
思ったより少ないですか?
僕はそうは思いません。なぜかというと、
- 「小豆島 オリーブオイル」という母KW郡に検索ボリュームがあるから
- 子KWで、対策KWをずらして100記事作れるから
- そうすると、6000円×100記事×12ヶ月で720万円だから
- 3-5位とれる記事が50になっても360万だから
- ロングテールで非小豆島KWでもとれるから
年間で考える(時系列を「縦」に考える)こと、構造をコピペして広げられる(記事を「横」展開できる)ことがコンマケでは大切な考え方になります。
360万売上とれて、粗利50%あれば180万です。フルタイムのパートさん1人雇えます。
年商70億の会社でもしないコンマケ
では、なぜ井上誠耕園さんはコンマケをやらないのでしょうか。絶対に提案はされていると思いますし、そのコンマケ提案をなぜNO!と言ったのでしょうか。
僕はこう予測します。
- 導入の単価が高い。
- 既存の新聞などのコスパが恐ろしくいい。(たぶんコレです)
- 信じていない。(これも大きいはずです)
コンテンツマーケティングは、基本的には強者の戦略だと僕は思っています。
それは、短期的に売上に結びつかないし、事業のバックアップがあるオリジナリティのあるコンテンツには、コタツ記事(検索だけして机上で作る記事。概してクオリティが低い)は勝てないからです。
ですが、局所的には弱者の戦略にもなりうることもあります。今回のマーケットは、弱者がコンテンツで強者に勝てる(共存できる)マーケットに見えます。
もしあなたがオリーブオイル問屋でtoCしていこうと思っているなら
山田オリーブ園さん
山田オリーブ園さん公式HPより。
こちらの山田オリーブ園さんのブログ記事。更新は2018年で終わっているので、もうあまり触ってらっしゃらないようなのですが、とてもSEO的に強い記事です。
僕、わらびもちはもうWEBマーケとかしないつもりなので、専用のアプリやらサービスやらは解約してしまっていて見れないのですが、結構な数のKWで上位表示しているはず。
生産者ということでEATもあり、見出しもスッキリしていてわかりやすい、サイトマップもある、文章もこなれていてKWも散りばめられています。
「小豆島 オリーブオイル」というKWで食っていこうと思ったときに必要な「ライティング」クオリティは、こちらのサイトです。絶対的ベンチマークです。
もし、あなたが問屋などの非生産者で、売上をしていこうと思うなら、絶対にこのクオリティが必須です。
「小豆島に住所ないんですが」となりますね、当然です。僕ももうありません。
この記事の強さはEATですが、全部ではありません。
最終的にCVするのは人です。SEOはGoogleの機械ですが、CVは人。なので、検索のイメージと解離しない商品作りにすることで、CVRは維持できます。だって井上誠耕園さんだって主力はスペイン産なわけですから(現在がどうかはわかりません)。検索語句とイメージが、完全に商品と一致しているマーケットにマーケティングはたぶんいらないんですね。
まとめ
コンテンツマーケティングと言ってきましたが、これってアフィリエイトサイト作りと変わりませんよね。
SEOでアクセス集めて、CVRでCVしてもらう。コンテンツ作って人とGoogle両方に評価されないといけないのがコンマケであり、アフィリエイトサイトです。
- コンマケって難しい
- どうやれば?
などと考える前に、やってみることで、仮説が積み上がっていくんですね。
次回は、
コンマケを作るときに必須になる「コンテンツ」そのもののお話をしようと思っています。
では!